2019春のスキー試乗会の感想(LINE BLEND他)
パドルクラブの試乗会で人気の高い板を試してきたので感想まとめ。
雪の状態はザラメの一歩手前。日中気温は0~5度くらいで晴天。
コブ、急斜面、緩斜面、自然キッカーで飛んだりをルーティーンでそれぞれの板をテスト。
板は全て2018-2019モデル?
1本目
LINE/BLEND
■178cm R:(20.5m) サイドカット:(132/100/122mm)
乗ると人気なのがわかる。
滑り感は見た目の印象からペラくて不安視したもののかなり軽い。体重軽め細め非マッスル系男なら、このノーズとテールの柔らかさはムラムラする遊びやすさ。
センター100cmも気にならないし、178cmでもかなり短く感じる。
流行りで欲しくなる板。
ターンも柔らかさの割に安定性がある。
急斜面でスピードを出してもひどいバタつきは感じられす、この太さなりのカービング感もあるので、オールマイティに使える板。
スピンでの切り替え時に太さを感じる面もあるけど、日常遊び用としては高性能。素人レベルでパークやフリーランにウェイトを置いていれば、これは買っても後悔しない。
2本目
LIBERTY/HELIX98
133cm – 98cm – 121cm @179cm
重量 : 1850g
重さはこのクラスでは普通。
ビンディングが違うのでなんとも言えないが、BLENDよりは重さがるものの、こちらも悪い長さは感じず、もうワンサイズ上のほうが良かったかもしれない。
形状とバンブー素材から、このクラスの板としては本命と見ていたが個人的にそんなことなかった。キャンバーが少ないためか、滑走中に足元の不安定さが感じられて、落ち着かない。
言い換えると旋回性が良すぎるのだと思う。そのためターン終盤が回転シすぎて不快で、全エッジをダリングしたキングス板で晴雪を滑るような感じ。反面、操作性は良いということ。
ただ、どうも足元からレスポンスが感じにくくて、あまり好きな系統ではなかった。
適度な硬さもあるのでコブもいけるし、スタンダードな今風の黒髪美少女みたいな板。
以前、ダブルヒリックスを使っていいたが、フルロッカーの作用でふわふわ感が強く、あまり過ぎではなかったが、乗り味としてはその系統にあると感じられた。
REISMのJIB(ゼロベント)やRIOTSKISのリバースやサイファーが持っている感触に近いものがある。
この雪面からの情報量の少なさ&ふわふわ感が受け入れられないのはキャンバーに慣れすぎているせいかもしれないが。
言い換えると、この手の板に乗ることで新しい感覚が得られるかもしれない。
R25 136-112-129(184cm)
今回の試乗会で試した中では1番面白く、欲しい板。
でも、正直自分には重い。ビンディングをスクワイアーにしても1日フルで滑ることはできなさそう。つまり単純に、筋力が足りない。
足元はしっかりしており、コブもヌルヌルと雪面を捉えて滑る感覚がある。
トリプルキャンバーの恩恵なのかはわからないが、色々な場面で味わいが深くて滑っているのが飽きない。長い時間でもっと食べてみたい感触がある。
板が走る方向に身体を合わせていくと、快適に滑ることができる。
反面、やはり重さと硬さがネックで自分の筋力ではコントロールができないが、1シーズン使用したら、滑りを上手くさせてくれる板だと思う。
近年人気の高い、クセがなく、コントロールしやすい板、ではなく、コントロール出来る様になった時に自分のレベルが上がっていることを実感させてくれる感触があったので、この板が個人的には一番良かった。
Sidecut:135-108-130mm 176cm
・Radius:20m(182cm)
・Weight:3720g(1ペア)
初めてのCT。長くfaction乗ってるせいか、良い意味で普通、重さもほどほどなところで、乗り心地は特別クセもなくマイルドなフィーリング。
「顔もそこそこ、年収もそこそこ、結婚すればそれなりに幸せでしょうけど、退屈な毎日が見える。貴方と一緒にいて、飽きてしまいそうなのよね、私」みたいな別れ言葉が似合う板。
クセが無い分、ジャジャ馬のような板を使いこなす楽しさには欠ける。
知らないフィールドであったり、遊びが出せない状況、探検においては、この板のようなクセのない使いやすい板が信頼性が高く安心できる。
そのような印象が出てくるのがこのCTシリーズが人気の所以なのかもしれない。
Dimensions: 139 / 115 / 135 mm 186cm
仮面ライダーファイズのマークみたいなグラフィックはともかく、評判通りの良い板。
乗り心地はマイルドだけど、板の設定が高レベルの動きに合わせてある感(でも素人じゃそこまで届かない)がある。
より強く滑る人はCT3.0の方が良いかもしれないけど、これ一本で聖地、パウダーなんでも滑ることができる。
色が薄いのに味はしっかりしてる淡麗系スープみたいなイメージ。
185cmで丁度よい安定感がある。
6本目
LINE/SAKANA
181/150-105-138
板の質というか振動というか、そういうものは好きな系統にある。
ビン位置も前5本がセンター寄りだったことから、ずいぶんと感覚が異なる。
この日、乗ったシリーズとはやはり別物のライン。
忘れていたけどサロモンのBBRに似ているフィーリングがある。
ハルユキではクルージングが楽しめる雰囲気は持っていた。
ただ、特徴であるスワローテイルの威力は、やはり新雪で試さないとわからないだろう。
で、毎度毎度、板を検討する時に気になるのは「重さ」について、なのだけれども、
重さについては、使用者の筋力や滑り感覚などに大きく依存するので、BRAVOSKI等の記事を見ても、素人にはほぼ参考にならない。
流しているときの重さを感覚的に捉えやすい人がいたり、ターン中のコントロールで重さが強く感じられて重視する人がいたり、様々なので、そのこに掛け合わせてAが軽いと思う人もいるし、Bが軽いと思う人もいると思うのでね。
よくある表記では、シェイプ、長さに対しての重量があるのだけども、
これもパウダー用なのかパーク用なのかで違うしね。
ジャンルの中での標準重量みたいなものがあり、それに対しての重い軽いで、会話されることが多い。
なので、メーカーさんからは重さというよりも比重(もしくはそのほか基準値)を出してくれると良いんだけどな〜〜。
BMI値みたいなやつとかね。